自己啓発本は読んでも行動しなきゃ意味をなさないと思う
いつの間にか世の中に自己啓発というジャンルで、たくさんの書籍が溢れるようになった。
しかもあらゆる本にベストセラーの帯がついていて、売れているのも事実である。
しかし、果たして自己啓発本を読むことで何か解決されるのだろうか。そこで色々考えてみた。
一時的なやる気アップや、他人の文章を読むことにおいては意味のあるものだと思う
自分が落ち込んでいる時、悩んでいる時、そんな時に自己啓発本は自分の助けになってくれるだろう。
自分の抱えているテーマの本が目に飛び込んできて、自然と手にとってしまう。実際に読んでみてすごくやる気はあがるものの、これは一時でしかない。この中には、本を読み終えたという達成感も含まれていて、気分がすっきりするようになっている。
その時にやる気があがったとしても、本の内容を実践するという人は少ない。人はそんなに簡単に変われないし、変わることが何よりも怖いからである。
読んだだけで満足して、行動せず、また次の自己啓発本に手を出してしまう。これが自己啓発本を買う人の心理だと思う。
だからいつまで経っても自己啓発本が新しく出続け、そして売れていくのである。
結局は自己満の世界に浸っていたいのである。
ここまで否定的なことを書いてきたが、中には意味のある自己啓発本もある。それは長年売れ続けているものである。これにはハズレが少ないといってよい。
今の時代でもそれだけ支持を得られているということは、その考え方自体が人間の根本から持っている基礎的な部分にあたるからである。
ただ、これはプラスなことかもしれないが、個人的には自己啓発本はお勧めしない。たとえベストセラーのものであっても、その生き方を参考にするくらいでいいと思う。全て本に書いてある通りに実践して生きていってもつまらないだろう。
ここまでほぼほぼマイナスの面を挙げてきたが、プラスの面も挙げておこう。
文章を読むという意味では、いろんな人が書いた文章を読むことになるので、言い回しや、どんどん読み進められるようなテクニック、本のレイアウトなど、色々な面で学べることが多いだろう。
なので、自己啓発書を読むときは、内容だけでなく上述した点も意識しながら読んでいくと学びも多くなるだろう。
自己啓発本より専門書や技術書を読む時間に充てた方がマシかなと思う
例えば、人間関係という悩みがあるのなら、心理学の書籍の該当する部分を読んでみる。さらに、その該当する部分を深く掘り下げたジャンルの本を探して読んでみる、といった具合だ。
全部を読む必要はない。自分が今知りたいと思っている情報について書いてある本を探すのがおすすめだ。目次を見れば大体は書いてある内容に想像がつく。
ただ、こういった本探しは、本屋で行う方がいい。今はネットで買うのが当たり前の時代になっているが、中身をパラパラめくって探すことは本屋でしかできないからだ。また、本屋ならではの、本の意図した並べ方や売り方で思いもしない本にも出会うこともあるだろう。
自己啓発本というのは、結局は専門書から引用したものを自分流に落とし込んで作っていることが多い。本の最後の方にある参考文献を見てみるとわかると思う。
逆に自己啓発本の参考文献の箇所を見て、専門書を探すといった方法もある。
ただ、ここまで色々書いてきただ、専門書のデメリットももちろんある。
それは、文章が硬く、専門用語が多いなど、難しい内容で書かれているからである。
中には入門者向けの書籍もあるので、そちらから入っていくことをお勧めする。その後に、もう少し掘り下げている分野に取り組んでいくと理解が進んでいくだろう。