エゾモモンガの痕跡の見つけ方

今日は北海道にしか生息していないとてもかわいいレアキャラのエゾモモンガの痕跡の見つけ方についてです!

では、見ていきましょう!

探す時期は冬がおすすめ!

まず時期の話からしましょう。断然冬がおすすめです!

なぜかというと、冬は木の葉もなく、虫もいなく、真っ白な世界から痕跡を探しやすいからです。この他の時期は相当難易度が高いです。冬にある程度エゾモモンガの住処の目星をつけておくといいかもですね。

ちなみに冬に探す時はマイナスの気温の中探すことになるので、それ相応の装備が必要です。後ほど紹介します。

痕跡は意外といっぱいある

探しやすい冬であろうと正直探すのはとても大変です。それではどういう特徴があるのか見ていきましょう。

キツツキが木の幹に空けた穴を見つける

まずはこれです。エゾモモンガはキツツキが空けた穴の中に巣を作ることが多いです。その穴を見つけましょう。そしてその穴の深さを目視で確認し、巣にできるような広さであるか確認します。

エゾモモンガの体長(頭からお尻まで)は15~16cm、尾の長さは10~12cm、体重は100~120g程度のため、これらが数匹入れるような穴であるかがポイントです。

また木の幹の穴だけでなく、木の細長い割れ目の隙間に巣を作ることもあります。とにかくそういったところに目星をつけておきましょう。

見つけた穴の周囲にシラカバ、ハンノキ、カラマツなどの冬芽や花穂が落ちているか

次は食事ですね。エゾモモンガはシラカバなどの芽を食べてます。穴の周囲にそういったものが散らばっていると巣に住んでいる可能性が高いです。

ちなみに芽の画像はありませんが、シラカバの木です。見つけやすいですね。

さらにさらに、もう1つポイントがあって、エゾモモンガが枝の先についている芽を食べた時に、噛みちぎった後ができます。それがあるとさらに住んでいる可能性が高まります。

写真はないのですが、枝に対して斜めの直線で噛みちぎられたような痕跡があります。これはネットで調べてみるとたくさん出てきますので、調べてみてください。

糞や尿の痕跡が木の根元付近にある

これもポイントです。苦手な方もいると思いますので、写真はあげません。

イメージでは、米粒の形をした糞が木の根元や木のくぼみに密集していたり、尿は木の根元の雪の上に黄色く残っていたりします。

木の穴を探すより、こういった痕跡を見つける方が案外早く見つけられるかもですね。誰も踏み入れてないと痕跡を見つけやすいです。

鳴き声で探す

これは日が落ちている時間帯や繁殖期じゃないと厳しいです。

エゾモモンガの鳴き声はYouTubeなどで調べるとあがってますので、聞いてみてください。また冬の繁殖期は2月頃と言われています。この時期は明るい時も行動していることが多いです。

エゾモモンガの行動範囲はメスが100m×100m、オスが300m×300mのようなので、鳴き声がしたところから行動範囲をある程度割り出せますね。

そこから日中の明るい時に先ほどのポイントを参考に探すのが見つけやすいと思います。

また、これは自分が試してできたことですが、エゾモモンガの鳴き声を夜に流すとその鳴き声に釣られて寄ってきます。ただ真っ暗のため姿を写真で捉えることは非常に難しいです。目視でようやくいた!という感じです。意外と効果があるので最終手段でやる価値はあると思います。

近くにカメラマンがいるか

これは有名スポットで使える方法です。エゾモモンガの出るスポットはクワガタと同じく詳細な場所は秘密にされてますので、現地に出向いた時に、カメラマンがカメラを構えているところや、人が留まって撮影した足跡などの痕跡があるところでは何かがいる可能性が高いです。

自分の足で見つけたい場合には使えませんが、少し手軽に見つけたい場合は使える方法です。周りの人の迷惑にならないように気をつけてください。譲り合いの精神が大切です。

エゾモモンガはいくつかの巣を転々として過ごしている

これは絶対ではないですが、その傾向があります。外敵から身を守るためだと思いますが、賢いですね。見つけた巣が空の場合でも戻ってくる可能性はあるわけです。そのことも頭に入れておきましょう。

痕跡探しにあったら便利なもの

続いて痕跡探しにあったら便利なものの紹介です!リストでピックアップしました。

  • スキーウェアやスノーボードウェアの上下セット
  • 厚手の防寒手袋
  • 防寒スノーブーツ
  • スノーシュー
  • ストック
  • 防寒帽子
  • サングラスやゴーグル
  • 双眼鏡
  • リュック
  • 一眼レフカメラ
  • スマホ
  • マスク(顔面凍結防止)
  • カイロ

はい、こんな感じですね。

エゾモモンガを探しに行くのは雪が積もってから翌日の曇りや晴れている日がおすすめです。

吹雪いている日は、探している時に雪が積もってしまってエゾモモンガの痕跡が隠れてしまいます。また歩くのも辛くなるので、おすすめしません。

撮影に向けての準備

痕跡を見つけたら撮影に向けての準備をしましょう。あったらおすすめなものをピックアップしました!先ほどの探す時のグッズも入れてます。

  • スキーウェアやスノーボードウェアの上下セット
  • 厚手の防寒手袋
  • 防寒スノーブーツ
  • スノーシュー
  • ストック
  • 防寒帽子
  • サングラスやゴーグル
  • 双眼鏡
  • リュック
  • 一眼レフカメラ
  • スマホ
  • マスク(顔面凍結防止)
  • カイロ
  • 望遠レンズ
  • 三脚
  • テント

はい、まあこんな感じですね。撮影は日が出る数時間前からその場所に出向くか、日が沈む数時間前から出向くかがおすすめです。自分は早朝前に行くのがおすすめです。明るくなる方が撮影がしやすいですからね。

エゾモモンガは音に非常に敏感です。危ないと感じたらその日はもう巣穴から出てきません。

こちらが音を出さないで数時間待たされることが求められます。以前テントなしで吹雪の中3時間も待って出てこなかった時は気が遠くなりそうになりました笑。

それくらい待つのは結構しんどいですよ。忍耐力が求められます。近くから眺められる小屋付近に巣があればいいんですけどね。大自然の中だとそうはいきません。

巣からの距離は10〜15mくらいが個人的におすすめです。そこから撮影できるレンズを用意しておくといいでしょう。

巣から出てきても、しばらくは音を立てず様子を見ましょう。すぐに撮影しようとすると巣に戻ってしまうことが多いです。エゾモモンガに自分が敵だと思わせないことが大切です。

撮影はいつでも開始できるように準備しておくことも大切です。出てきてからでは遅いです。

自分の場合はバッテリー問題に悩まされました。気温がマイナスだとすぐにバッテリー切れになるんですよね。カイロをカメラにくっつけてなんとか対策してましたが、もっといい方法があると思います。

ということで以上になります。

実際に自分が撮影にチャレンジしてみると、他の方がアップしている方のエゾモモンガは苦労して撮ったんだろうなというのがより伝わってきて、より凄みを感じます。

ではでは。