人に興味をもちたいがもてない…どうすればいいのか

人に興味をもてないこと自体は問題ではないけど、それだと自分に興味がある人以外からは接点をもつことが難しいし、会話でも自分の話しかできない人間だとみなされることが多いため、あまり人生を楽しめないのではないかと感じた。

そもそもなんで人に興味がないのか

過去に失敗やトラウマがあるケース

これは家庭や学校などで発生することが多い。例えば、何か悪いことをして怒られる・叱られるときだ。廊下に立たされる、暴力を振るわれる、無視される、暴言を吐かれる、反省文を書かされるなど、色々あると思う。

悪いことをしたら叱られるのは当たり前のことであるが、それが何度も続いたり、内容がいきすぎていたりするようであれば、子供が本来持っている純粋さや探究心といったものがどんどん失われていき、行動力のない人間に育っていく。

せっかく興味を持ってやろうとしていたことを否定されると、違うこともやってもどうせ否定されるだろうと考える。この悪循環により、消極的な人間が生まれてしまうのだ。

自分ではなく周りがそういう人間を形成させていくこともあるのだということは、もっと多くの人が認識しておく必要があると感じた。

また、こういった周りの影響ではなく、自分自身のトラウマにより、自分を制御してしまうことも少なくない。ある本にはトラウマなど存在しないなどとは書いているが、それだったらとっくに全世界の人が悩む必要はない。悩んでいる人たちがいる限り全く解決していないのだ。自己啓発本がいまだにこの世に溢れているのも、解決してない人が多いからだろう。

トラウマは、その出来事に対して自分の身体や精神にかなりの悪影響を及ぼす。人は、できる限り同じ出来事が起こらないようこれからの行動を選択していくようになる。こうして、過去にはできていた行動ができなくなっていく。行動しようと思っても、そのトラウマの経験から勇気が出ず、一種のイップスみたいな感じになるのだ。

このようにして年数を重ねていくうちに、人と関わりをもたないで生きていった方が、叱られることもなく楽だからという考えが自身の中に芽生えていき、人格が形成されていくのだ。

こういった周囲の環境や自身のトラウマによって影響され、人に興味を持てなくなっていく場合が1つとして考えられるだろう。

自分の得になる情報にしか興味がないケース

人は、自分が今ハマっていること・興味を持っていることに対して、自分の領域をさらに拡げていきたいと考えている。

このため、自分以外の人が自分と同じ趣味であったり、考え方が似ていると、その人のことをもっと知ることで、自分の成長機会になるかもしれないと考えるため、その人に興味をもつようになるのだ。

しかし、一方で、自分の成長機会につながらない人に対しては、全く興味をもつことがない。その人と話をしたところで、何も生まれないと思っているからだ。次のケースの話にも繋がるのだが、その人と話をするよりも、自分の時間に充てた方が充実した時間になると考えているのだ。

人との時間よりも自分の時間にあてたいケース

このタイプは、いい意味で自己中心的な人(自分の世界観を持っている人)や、やりたいことが常にたくさんある人(好奇心旺盛な人)に多い。

前者の自己中心的な人は、他人との時間に充てるというよりも、自分から他人を巻き込んで自分をアピールしていくという表現がいいだろうか。そんな人が多いと感じる。

時には、一人だけの世界に入り込み、時には、他人を巻き込んで独特な世界観を形成していく。結局は自分が中心となって、時間を使っていくのだ。

一方、後者のやりたいことがたくさんある人の場合、自分のやりたいことリストがどんどんたまっていくので、常に何かをしなければならない状況に自然と自分が追い込まれていく。

このため、人との時間に充てる余裕があまりなく、予定がびっしり詰まっていることが多いので、急なアポイントに対してはほぼほぼ断るかたちになってしまうのだ。

たとえ事前に人と会う予定が決まっていたとしても、急に他にやりたいことができてしまい、そちらを優先して断ってしまうことも多い。

ただ、このタイプの人は、人との時間が自分のやりたいことに重なっていれば、うまくいくことが多い。

人に興味を持てるように考え方を変えてみる

過去に失敗やトラウマがあるケース

過去に失敗やトラウマがある人は、きっと自分の意見があるけれどもそれを発言することで、周囲から否定されたり、同意を得られなかったりなど反対の立場をとられる恐怖があるのではないかと思う。つまり、自分の味方が誰もいない状況になるのが怖いのだ。

なので、まずは味方になってくれる人を見つけることである。といってもなかなか難しいと思うので、自分の考えを発信していける場を自ら作るというのがおすすめである。

例えば、現実世界に生きる人に対してだけでなくとも、ブログや掲示板、SNSなどで匿名でも自分の意見を述べる場がいくらでもあると思う。

そういうところで、少しずつでも自分の考えを発信する練習していくことで、自分で意見を考える力もつくし、相手の意見を受け入れる余裕も出てくる。いろんな意見を聞いてさらに知見を深めることにもつながる。

この過程を経たところで、実際に現実世界で自分から発信する機会を少しずつ増やしていけば、人にも少しずつ興味が湧いてくるかと思う。

自分の得になる情報にしか興味がないケース/人との時間よりも自分の時間にあてたいケース

この2つのタイプの人は、もう少し客観的な視点で物事を見られるようになること、また、想定外の出来事からの成功体験を作っていくことが必要かと思う。

1点集中型タイプのため、周りが見えなくなることも多いと思う。しかし、1つのことだけに集中するのは、集中力の持続という面ではあまり良くはないし、偏った考えにもなるので、実は非効率なのだ。

したがって、時には、他の興味がない情報や時間の無駄だと感じていることにも目を向けてみることをおすすめする。

そこで案外、意外な発見があったり、今やろうとしていることにつながってきたりなど、想定外のことが起こったりすることがあるのだ。

そういった新たな発見を知ることで、興味がないことでも実は案外必要なことだということを知ることができる。このことで、今まで興味がなかった人からも情報を得ることで、実はその情報が今のやりたいことにつながることがあるかもしれないし、新たに自分の中に眠っていた可能性ややりたいことを見つけることができるかもしれないのだ。

こういった気づきにより成功体験を少しずつ築いていくことができれば、徐々に人に興味を持つことが出来るように考えをシフトしていくことが出来るようになるだろう。