なりたい自分に悩んだら、自分が嫌いだと感じている相手をあげるというアプローチがある
日々生きていると、この人嫌いだな、苦手だなという相手がどうしても出てくる。
そのように感じてしまうのはなぜだろうか。初対面の人でもテレビを見ていても、あるいはいつも顔を合わせる人でも、いつの間にか苦手意識を抱いてしまっていることはないだろうか。その原因はなんなのだろうか。
嫌いだなと感じるのには、必ず理由があるので、それを知ることが大切だ。
嫌いな人分析をすれば、なりたい自分が見えてくる
直感的に嫌い、生理的に嫌いという理由は、あまり当てはまらないが、それ以外の理由であればたいていは分析することができるだろう。
直感的に嫌い、生理的に嫌いという場合は、遺伝子レベルで最初から苦手意識が勝手に芽生えてしまうので対策のしようがない。これはどうしようもないので、そう思っておくしかない。ただ、嫌いだとしてもこういったことを理解しておくだけでも、こういう理由で嫌いだったのかと理解できるようになるので、対策はないけども自分の心の中にとどめておこう。
さて、本題に戻るとする。嫌いな人ができる人は、ネガティブな思考の人に多い。なので、ここではポジティブな人や陽キャな人を対象にしたことは書かないことにする。あくまでネガティブな人や陰キャの人の視点で考えていく。
では、ネガティブな人や陰キャの人はどういうタイプに対して苦手意識を感じるのだろうか。実際に考えた例をいくつか挙げてみることにする。
- ラジオのパーソナリティの妙によくある英語の発音が苦手、嫌い
- 飲み会でワイワイやってるグループを見て苦手意識を感じる
- 1対1で話をしていた時に、後から入ってきた人に話を横取りされ嫌いになる
- 気遣いができる人に先を越されてしまい、自分の出番がなくなってその人を嫌いになる
- そんなに似合ってないし金持ちではなさそうなのに、ハイブランドのアウターを身につけて歩いている人を見ると苦手意識を感じる
- 自分に対しての対応が他の人とは全然違うこと。例えば、自分には冗談は言わないのに、他の人には冗談を交えつつ楽しく会話しているように見えるなど
- スタバなどで勉強したり、macPCを開いて仕事をしたりしている意識高い人たちを見て嫌いになる。また、1品1品が結構高くつくのに、よくもまあ毎日居座れるなと苦手意識を感じるなど
- 職場で新しい人が入ってきて、他の人とすぐに打ち解けている光景を見て、その人が憎たらしくなる
- マルチに活躍している人を見て、なんで1本に絞ってやらないのだろうと思い嫉妬する
- 雑談をして作業を止めている人を見てイライラする
- タバコ休憩している人を見て、こっちはそんな休憩時間はないと思いイライラする、歩きタバコをしている人を見て嫌いになる
- 歩くのが遅い人や、横に列を作ってゆっくり歩いている人たちを見て、イライラする
などなどまだまだたくさんあるが、とりあえずこのへんにしておこう。
上記であげたリストをさらに分析していく
例えば、最初に挙げた「ラジオのパーソナリティーの英語の発音が苦手」ということに関してさらに掘り下げていく。
- 日本語と英語がどっちもできるのが気に食わない
- 英語の部分だけ妙に発音がよくなるのがなんか気持ち悪い
- パーソナリティーが外人の場合、日本語の発音がどうも苦手
- 話し方が、終始テンションが高く、なんかいやだ
- 年をとっているくせに、若ぶった声に寄せて語られる感じが鼻につく
とまあこんな感じで、挙げてみる。英語の発音とは別のことも出てきているかもしれないが、思いついたことはとにかく全て挙げていく。
さらにこのリストの逆の気持ちを挙げていく
これを実行することで、自分が本当になりたいとしていることや目標としていることが見つかりやすくなってくる。
それでは挙げてみよう。
- 英語ができるようになりたい
- 英語の発音が上手くなりたい
- 日本人でも英語圏の人たちに英語の発音を馬鹿にされないようになりたい
- ポジティブなテンションで話ができるようになりたい
- いつまでも若くありたい(声も見た目も)
というように、単純に逆にしたわけではないけども、大体は反対のことを列挙した。
実はこのリストが非常に大切であり、最初は嫉妬や嫌味・僻みなどから始まったことが、実はそうなりたい自分の目標に合っていることが多いのだ。
ただ、このことで目標を発見できたとしても、実際に目標に向かって行動ができるかと言えば、それはかなり難しいことなのだ。
それはなぜかというと、これまでの自分の生き方を否定することになるからだ。
これは当たり前のことである。自分が否定してきたことを目標にして生きていこうとしているからだ。
その目標に向かって突き進もうとしている自分に対して、他人から文句を言われることは決してないが、自分自身が自分を監視しているため、苦しめられるのである。
ポジティブな人にとっては、そんなに小さなことで悩まなくてもいいだろという気持ちになるかと思うが、ネガティブな人は思考を巡らせ続けているので、どんな些細なことでも悩んでしまうのだ。
例えば先ほどの例で、自分自身が英語が流暢に発音もよく話せ、しかも常に明るく周囲に対して振る舞い、ポジティブなテンションで話していることを想像してみてほしい。
正直自分自身が気持ち悪く感じるのではないだろうか。それは、今まで嫌いだった人になろうとしていることに違和感を感じているからだ。ほんとうにそうなってしまっていいのだろうかと自分の中でもがき苦しんでいるのである。
しかし、このことは他人にとっては別問題だ。前より明るくなった、印象がよくなったなどプラスの要因になることが多い。これには、驚かされることになるかと思う。
また、これまで嫌いだった人からも、何気ない言葉をかけていただくこともあるので、そこから嫌いだった人に対しての印象も変わっていくだろう。
ただし、自分を変えることはそんな容易なことではない。長い時間をかけていかないと変わることは難しいのだ。小さいことの積み重ねで変わっていくのだ。
英語の場合で言えば、毎日最低1時間は英語に触れる機会を作るとか小さい目標を何個も立てて行っていく必要がある。このため、短い時間ではそう簡単には変わっていかないのである。
しかし、内容によっては、短い時間で変えていけることもある。それは強制的に毎日違うことを行うことである。以下に挙げてみる。
- 通勤や通学のルートを毎回変更する
- ルーティーンを毎回変える
- 毎日違う人と食事をする
- テレビ・ラジオ・ネット・読書をランダムで見たり聞いたり読んだりする日を作る
- 徒歩・自転車・車・電車など通勤や通学のパターンを変えてみる
- たまにはネタになりそうな差し入れを持っていく
- 話題のものはすぐに買って、みんなと共有する
- 家に帰らずに、ホテルに泊まる日も作ってみる
- 毎日1回は知らない人に挨拶する習慣を作る(店員・駅員など)
- 毎日1時間は全く知らないことや興味のないことをやる時間を作る
- 知っている人のことを調べる時間を作る
このように、毎回色々なことを強制的に行うことで、短期間で自分を変えていくようになるので、おすすめだ。