失敗から学ぶ引越しの注意点

まだ2回しか引越し経験がない。それでも1回目と比べると2回目は色々と分かっているので、落ち着いて決めることができたし、失敗もしなかった。この経験を綴っていけたらと思う。

初めて（1回目）の引越しでの失敗と学んだこと

初めて引越ししたのは、就職が決まってからのことだ。実家から通勤するのがあまりに時間がかかるので面倒になり、引越しを決意した。

当時は全然知識もなく、今さら親に相談して決めるなどという考えもなかった。条件は、安いところで、新しめのところ、駅近、周りにスーパーがある、という条件でいい物件があればというところだ。

とりあえず、適当にHOMESのような検索サイトで調べて、引越ししたい地域の不動産（アパマンみたいなとこ）に予約して行くことにした。

正直なところ、行ったその日に決める予定ではなかったのだが、また何度も足を運ぶのが面倒になり、紹介された物件の中で、一番よかった物件に決めることにした。

ちなみにこの物件は、当初みたいと思っていた物件とは全然別の物件であった。今思い出しただけでも失敗しているなと感じるが、この時はそんな余裕もなく、精神的に参っていた状態だったので仕方がなかった。

実際の契約内容についても、紹介料から、敷金・礼金など、ありとあらゆる金額の内訳の明細が羅列されており、特に割引きや一部無料にしてくれるなどの条件の提示もされないまま契約に至ってしまった。要は無駄金を払ってしまったことになる。

今思うと、もっと交渉する余地があったし、対応も冷たく、客のことを考えて接客しているようにはとても見えなかった。結局ノルマ達成のためであれば、何でもいいのだろうなと感じる。

実際に契約した物件は、見た目も新しく、駅も近いし、スーパーも近いし、すごくいいように思えた。しかし、住み始めてみると、いろんな悪い面が見えてくるものである。

実際に住んでみると、どうだったか。

まずは、引越し当日。荷物を搬入している段階で、上の住人が床ドンをしてくる民度が低い住人であった。これから住み始めるというのに、この段階で気付いてしまってはもう後戻りもできない。今後の生活が思いやられるなと不安な気持ちになっていった。

それからの生活はできる限り、音を立てないように気をつけていた。しかし、少しでも生活音が響くと、上の住人がすぐに床ドンをしてくる。この時点で、地雷物件だったのだなと気づかされ、もうあそこの不動産会社では契約しないぞと誓った。

1度管理会社に床ドン住人に対して、クレームを入れたことがあったが、結局は解決しなかった。各ポストに警告文が投函されていただけである。それ以上は何もしてくれなかった。

そして住み始めて夏の時期が到来する。ここで、さらに嫌なことに気づくこととなる。

湿度が高い日になると、仕事から帰ってきた時に、なぜか床が水浸しになっているのである。物件が1階であったこともあり、酷い状況であった。毎回タオルで拭き取らないといけないので、面倒だし、そんなことに時間をとられたくないとも思った。

さらにこの嫌な夏を乗り切った後に、冬の時期が到来する。ここでもさらなる欠点に気づくことになる。

床がコンクリートの上に薄めのタイルが敷き詰められているだけであるので、かなり冷え込むような作りであったのだ。このため、冬になると素足で歩けないほどの冷たさになる。暖房を入れたところで、部屋の全体が暖まる構造でもないので、床自体の温度はほぼ変わらない。ルームシューズを履いて過ごしていても寒さが伝わってくるほどだ。

よくこんな欠陥物件に住んでいる人がいるものだと、感心させられた。いつかは住人は抜け出したいのではと思っているのではないだろうか。

この物件はおまけにプロパンガスの物件のため、お風呂に何度も入ろうものなら、ガスの料金がとんでもないことになってしまう有様だ。ここでお風呂に入るよりも、近くの銭湯に行ったほうが安上がりなくらいだ。

こういった失敗から学んだのは、以下のことである。

物件は気に入った物件を紹介してもらえる不動産会社を選ぶ
不動産会社は1社だけでなく複数社を訪問して相談する
気に入った物件であっても、その場で物件は決めずに、別の不動産会社でまた同じ物件を見て他社との対応の違いを見ていく
1人よりも友達や家族を連れて物件を見た方がいい
物件を内覧する際は、平日の昼間と夜、土日祝の昼間などに分けて内覧し、周囲の住人の質を確かめる（あえて壁ドンしたり大きな音を立ててみるなど）
自分が譲れない条件は決めておく（風呂トイレは別など）
雨の日に物件を見にいくといろいろな発見がある
見積もりは複数社からとって比較する。その際、内訳はよく見ておくこと。

いざ2回目の引越しへ…さてどうなることやら

上述の反省を踏まえ、全てを実行することは難しいため、まずは譲れない条件を考えてみた。それが以下になる。

駅から徒歩10分以内
2階以上
風呂トイレ別
都市ガス
1ldk
30平米以上
築年数20年未満
月●万円以内（住む地域によって異なるので、あえて●にしている）

このような感じで決めると、結構絞れるものだ。この条件で気に入った物件をいくつか候補にあげ、不動産会社に出向くことにした。
今では、ネットで予約ができるため、予約をしてから向かった。

そこの会社では自分があげた候補の物件を全て見せてくれたので、結構印象はよかった。また、そこの候補と似た物件も何軒か紹介されたが、上記の条件を満たしてはいなかったため、見ないことにした。

実際に見た物件は、どれも湿気が溜まりやすそうな感じがしたので、また時間を置いて別の新たな物件が出るまでは、いったん休むことにした。もちろん毎日新規物件が出ていないかはマメに調べていたし、不動産会社からも何か見つかれば紹介してほしいとお願いはしていた。

数日経つと、候補の物件が出てきたので見にいくことに。しかし、今回は前回の不動産会社からは遠い場所の物件であったため、他の不動産会社に予約していくことになった。

こちらの物件を見たときに、これだと思い、見積もりをお願いすることにした。実際に見たときも、壁を叩いたり、物音を立ててみたりしてみたが、大丈夫そうであった。しかも、条件面も全て満たしていたのだ。

そのときにいただいた見積書の内訳では、紹介料は無料にしてくれるが、賃貸や敷金・礼金は通常通りの金額の提示で、他の内訳も前回引越しした時の条件面とほぼ変わらなかった。

そこで、最初に予約して行った不動産会社に連絡し、同じ物件をみることに。実際に他の不動産会社で内覧し、ここに決めたいと思っているように話をし、こちらの会社ならどのような見積もり内容になるかを相談した。

すると、先ほどの見積もり内容より安く提示してくれたのだ。具体的には、賃貸は約3,000円ほど減額、また、敷金・礼金は無料になった。こういった交渉を管理会社や持ち主を通してしてくれるようなのだ。

とりあえずは初めての引越しの時よりは、大満足だったので、この条件で契約することにした。

実際に生活している現在でも、特に困っていることもなく、快適に過ごせているので、結果的にかなり満足している。

やっぱり時間をかけた分うまくいくものだなと思った。皆さんも参考にしてみてはいかがだろうか。