人見知りと言ってるけどちょっと違うぞと思った話

いろんな人と話していて、なんか違うなーと感じることがあるので、思ったことを書いてみる。

まず、自分は人見知りだと周りに発言する人がいるとしよう。しかし、いざ時間が経ってみると、人見知りと言っていたことが嘘であるかのように周囲の人たちとうまく馴染んでいるのである。

このことについて、ちょっと考えてみた。

最初は誰でも人見知りなのではないだろうか。初対面の人に対しては、最初から本当の自分をさらけ出して対応できる人は少ないのではないだろうか。

会う頻度が高まっていくうちに、徐々に本来の自分というものを出していけるようになって、いつの間にか仲間意識というものが芽生えはじめ、人見知りだったことも忘れていくのではないだろうか。

ただ、問題は人見知りがなくなり、周囲に打ち解けられるまでの速度である。

よく周囲を見ていて感じるのだが、打ち解けるのが早い人は本当に羨ましい。自分にはないことだからだ。もちろん相手の性格の問題もあるかもしれないが、打ち解けるのが早い人は、相手の性格はほぼ関係なく、周囲と馴染んでいるように見える。

一体何が自分と違うのだろうか。あんなに人見知りだと公言していたのに、それは嘘だったのだろうかとまで感じさせるほどである。

いろいろ分析したところ、以下のようなことが特徴として見えてきた。

  • いつも笑顔でいる
  • 振られた話を否定せずに、途切れさせないように答える
  • 自分のことばかり話さない
  • 相手に興味を持ち、相手側に話させるように誘導している
  • 冗談や笑いの引き出しを持っている
  • 言葉の選び方がうまい
  • 感情が乗った話の聞き方や話し方をしている
  • 声のトーンが高い
  • ポジティブ
  • 歩いたりなどの動作が元気

まだまだありそうだが、こんな感じだ。これを観察している自分も正直気持ち悪いかもしれないが、それほど妬みや嫉みが自然と生まれ、それを自分も解決したいと思うがゆえに分析してしまったのだ。

実際これらのことを自分に当てはめた時に、実践できているかというと、答えはノーだ。

というのも、話をする時にそういったことを意識するということがない。たいていは、相手に興味がないし、自分が知りたいことややりたいこと、プラスになることじゃないと、まず話そうと思わない。これではダメだと自分ではわかっているが、正直な気持ちなのだ。つまり、生産性のある話でないと自分はひどく疲れてしまうのだ。

仕方なく、話をしないといけない場面になった時は、何か話題を見つけて話を進めていくことにしている。例えば、最近だと、鬼滅の刃や地元のニュース的なこと、お得な情報、仕事などから話題を選んで、相手の反応を見つつ、話を進めていく。

もちろん話が噛み合わないこともある。それは相手にとっては一時的なことで、時間が経てば忘れていくことかもしれないが、こちら側はいつまでも、それが記憶に残っているため、かなりのストレスとなってしまう。

だから、ストレスを溜めないためには1人が一番なのだ。お昼休憩の時間や通勤時、退勤時、なるべく知り合いと遭遇はしたくないのだ。飲み会の時だってそうだ。

しかし、一方で寂しい自分がいるのも事実だ。本当に面倒だなと自分でもつくづく思う。本当はみんなと盛り上がりたい気持ちもあるのだが、実際にその中に入ってもあまり楽しめてないなと感じることが多いのだ。いつから楽しめなくなったのだろう。もはや迷宮入りだ。

ここで自分を振り返ってみるが、おそらく小学生の出来事が一番の原因ではないかと思っている。具体的には覚えていないのだが、何か悪いことをして怒られるというのを親や先生に言われることが多かった。これにより、本来持っていたと思われる、何かに対しての興味が徐々に失われていき、人に対しての興味も起こらなくなる。自然と行動に対して制限をかけるようになっていき、今の人間性が培われていった。こう考えると、納得がいく。

結局周りのせいにしているのかと思われるかもしれないが、根本的な原因なのだろうと思っている。

問題は、原因が分かっても大人になってからでは、解決することが困難を極める点だ。性格を変えるというのは非常に勇気がいる。人はなかなか変われないのだ。

手っ取り早いのは今の自分の特徴を書き出して、真逆の行動をとるようにすることだ。しかし、そこまでして変わりたいとも思っていない。今の自分が楽だからである。

本当は変われることで別の世界が見えるかもしれないが、それができたとしても、今の本当の自分を果たして変えてしまってもいいのだろうかという迷いもあるのだ。それであれば、ありのままの自分をもっと追求して伸ばしてくことをしていったほうがいいのではと思うのだ。

いろいろ書いてきたが、結論としては、両方とも実践するということである。自分を変えるための行動、今の自分に対しての追求、両立は可能であると思っている。

正直なところ、先ほどあげたリストの項目をいきなり全て意識することは難しいので、上から順番に1つずつ覚えるまで、体に染みつくまで、常に意識して実践していき、それがいつの日にか無意識にできるようになれば、知らないうちに自分が変わっているのではと思っている。

まだ少し言っておきたいことがある。自分を変えるには、成功体験を1度でも経験することが大切だ。人は上手くいかないことや、未知のことに対して不安なのである。これは今回の人見知りだけには限らないことだ。

なんでもいいので、上手くいった経験というものを何度も積んでいくことで、人は自信をつけていくのだ。

もうすぐ飲み会がある。ある程度の関係性は築けているが、ある人と自分とで残った時に、気まずい空気が流れそうでかなり不安だ。今から胃が痛い。しかし、今回のことを書いたのだから、やるしかない。変わっていくしかない。とりあえず笑顔でいることを意識しつつも不自然な笑顔にならないよう頑張ってみようと思う。他の項目を考える余裕は今はないのだ。