ホテルの客室清掃の流れについて
リゾバの客室清掃ってどんな感じなのか気になる方に向けて書いていきます。参考になれば幸いです。
意外と体力がいる仕事ですので、肉体労働が苦手な方には向いてないかもしれません。
全体の流れについて
大まかな項目を紹介してから、それぞれの具体的な作業に入っていきます。
- 回収関連
- 水回り
- ベッドメイク
- 掃除
- 吹上げ
- アメニティ等の設置
- チェック
大体こんな感じです。この流れの中で専門用語があったりするので、それはそのホテルに合わせて覚えるのがいいでしょう。
回収関連
これもリストでアップしつつ、詳細を書いていきます。
- ゴミ袋の交換と回収
ゴミ箱のゴミ袋を新しいゴミ袋に交換しつつ、古いゴミ袋を回収するついでに周りに落ちているゴミを回収する作業です。分別が厳しいところだと分けるのが大変そうなイメージです。 - 使用済みのタオル類の回収
フェイスタオル、バスタオル、バスマット、寝巻きなどの回収です。中には使用していないものもありますので、再利用できるものは取っておいたりします。 - ベッド関連のシーツ類回収
布団(デュべ)カバー、シーツ、枕カバー(ピロケース)を回収します。シーツは静電気が起こるのでビリビリが苦手な方は注意です。
ざっとこんな感じですね。これらを移動式の大きなカゴ(ワゴン)みたいなのに入れてどんどん部屋を回っていくイメージです。
ちなみにここで注意なのが、チェックアウトしている部屋でしかこの作業ができないことです。チェックアウトしていないのにノックして入ることはナンセンスなので注意しましょう。連泊の客室も要注意です。せっかくの旅行を台無しにしてしまうかもしれません。慎重に確認して行動しましょう。
ちなみにこの回収関連の作業は、チェックアウトの状況によって優先度が変わってきます。チェックアウトが全然終わってないって時は、できる客室からやって、もう入れないってなった時は、次の作業に移っていきます。
清掃は時間との戦いです。大体のホテルは15時からチェックインが始まります。チェックアウトは10時から11時までと決められているところが多いです。そこからもう戦いが始まっているのです。15時までに終えられなければアウトなので、時間意識を持って臨める人が向いています。ということで次に行きましょう。
水回り
大体のホテルで水回りというと次が当てはまるかと思います。
- 浴室
- 洗面台
- トイレ
中にはバルコニーみたいなところに豪華な外風呂やサウナがついていたり、キッチンのシンクがついているところもあるでしょう。そういったところはそこの清掃もやらなければなりません。
水回りをやっていくときは、なるべく合わせてできるものは合わせてやっちゃうってところですね。
例えば、常設している食器類があれば、シンクを先に洗ってから食器を洗うよりも効率的に作業ができますよね。
そんな感じでなるべく作業が一度で済むように優先順位をつけてやっていくのがポイントです。その他にも、濡れそうなものは別の場所に置いて避難しておくとか。
あとは客室によっては浴室などが全く使われていない時もあります。この時は清掃の方は心の底でラッキーと思ってるはずです。清掃の時間を減らせるからです。使われていないからといって全く洗わないわけではありませんが、大幅に清掃の時間を削減できます。
浴室のポイントをあげるとすると、壁や浴室内を触ってざらざらしているか。これですね。ざらざらしていれば、スポンジで専用洗剤をつけて洗って綺麗にしていきます。ツルツルであれば消毒してから拭くなど、必要に応じてやるやらないの判断ができることが大切です。綺麗なのに毎回一から同じ作業をしていては、とてもじゃないですが時間内に清掃が終わりません。清掃に工夫が必要ですね。
ちなみに結構苦戦するのは、水が出るとこの金属のところや鏡ですね。あれって意外と指紋や水垢が残りやすいんですよね。これを綺麗にするだけでも印象が全然違います。反射するものはいろんな角度から見て綺麗かどうか確認できるといいですね。
ベッドメイク
ベッドって部屋の中で一番目立つ部分だと思います。入って飛び込みたくなる。そんなイメージです。でも作るのって意外と難しいですよ。
作業自体は、シーツを敷く、掛け布団に布団カバーをつける、枕に枕カバーをつける。大体のホテルはこんな感じです。あとは時期によって追加になるものがあったりするくらいですね。
ベッドの数や配置によっても、効率のいいやり方が変わってくるので、どうやったら回数を少なく短い時間でできるようになるか考えながら行うことが大切です。2つ並んだベッドがある場合は、シーツを先に2つ分やってしまうなどのような感じです。1つのベッドを作り終えてから次のベッドとやっていると、意外と時間がかかったりするものなのです。
ベッドメイクの仕方はホテルによって違ったりするので、ここでは紹介しません。詳しいやり方はなどはYouTubeとかでも出てくるので見てみてください。
とにかくシワがなく整っていることが重要です。窓の方向によって揃える方向などもルールがあるので、ホテル側に従ってやってください。
掃除
主に床の掃除ですね。基本的には掃除機を全体にかけていくだけです。これは簡単ですね。
注意なのが髪の毛です。意外と残りやすいので、吸えないものはコロコロやテープなどで取るようにしましょう。
吹上げ
アルコールなどで消毒して吹き上げていく作業です。人が触るところや埃が溜まりやすいところですね。
そういったところを吹き上げていきます。大体は時計回りとか反時計回りで吹き上げていくことになります。取りこぼしがないようにするためですね。
意外と角度を変えてみると、汚れている部分があったりするので、光の当たり方にも注意しながらみていくといいと思います。
アメニティ等の設置
必要なアメニティ等の設置です。チェックインする人数によって、歯ブラシ、タオル類など数が決まりますので、準備して入れていきましょう。
最初は配置を覚えるのが大変ですが、やっていくうちに慣れていきますのでご安心を。
これで完了です。
チェック
これは要はベテランさんに確認していただく作業です。
自分がこのポジションになることは長く勤めていない限り発生しないので、多分大丈夫かと。
できていないところなどのフィードバックをもらいましょう。
以上、だいたいこんな流れです。
清掃業務で大変なこと
時間とのプレッシャー以外の面では、手足が荒れることですね。
ハンドクリームを塗っていてもなかなか対処できません。それが嫌な方は手袋をつけていいかとかは確認したほうがいいかもしれません。
またチームで動くことが多いので、自分だけって考えの人には向かないかもです。どこまで終えたかとか、他のチームはこういう状況だから、自分はこういう準備をやって動きやすいようにしようとか考えながら動くことが求められます。
最初は状況を掴むのが大変ですが、慣れてくると全体の動きが掴めてきます。
ってことで、リゾバのホテル清掃についてはこの辺で終わりにします。ではでは。